ロシア・ウクライナ戦争にて、2022年5月26日にウクライナ東部のハルキフの地下鉄が攻撃された。地下鉄の構内で負傷した男性が優先して担架で運ばれた。死亡した夫アレクセイの死体は、地下鉄の入口に横たわったままであった。その側で妻のエレナさんが泣き崩れた。ミサイル砲撃中に殺害され大量の出血をした夫アレクセイの死体の側で、一人で取り残されて妻のエレナさんが慟哭しながら跪いていた。
ウクライナ第2の都市ハルキウで、5月26日のロシア軍のミサイル砲撃により7人が死亡し、9歳の子どもを含む17人がけがをしたとハルキウ州のシネグボフ知事は公表した。その時点は東部のハルキウ州周辺では、ウクライナ軍がロシア軍を押し戻していた。2月24日の侵攻開始から約3カ月の5月23日までに、ロシア軍はウクライナに対して約1474回のミサイル攻撃を行い、航空機やヘリコプターによる空爆は約3000回以上に及び、被害の大半は民間人施設とウクライナ当局は公表した。
国連人権高等弁務官事務所は、ロシア軍による軍事侵攻が始まった2月24日から5月26日までに、ウクライナで少なくとも4,031人の市民が死亡した。このうち261人は、子どもであった。地域別では東部のドネツク州とルハンシク州で2274人、キーウ州や東部のハルキウ州など、そのほかの地域で1757人の死亡が確認された。負傷した市民は4735人に上ると公表した。その他に国連人権高等弁務官事務所は、激しい戦闘が続いた東部のマリウポリなどでの死傷者は、まだ確認が取れず、実際の死傷者の数はこれを大きく上回ると推定された。
アメリカ国防総省は5月26日に、ロシア軍がスラビャンスクとクラマトルスク方面に侵攻した。ロシア軍がウクライナ東部2州のうち、ドネツク州の交通の要衝に対して、攻勢を強めた。東部2州のうちもう1つのルハンシク州では、ウクライナ側が唯一の拠点とするセベロドネツクに激しい戦闘が継続して、ロシア軍が北東部の大部分を制圧したと公表した。ロシア軍によるルハンシュク州が包囲された場合には、ウクライナ軍の撤退が示唆された。
Warning: A dead man lay at the entrance of the subway as an injured man was carried on a stretcher after shelling in Kharkiv, eastern Ukraine, Thursday, 26, May, 2022. (AP Photo/Bernat Armangue)
Warning: Elena kneeled over the body of her husband Alexey after he died during shelling at the subway in Kharkiv in eastern Ukraine, Thursday, May 26, 2022. (AP Photo/Bernat Armangue)
No comments:
Post a Comment