中華人民共和国の人民解放軍と公安警察が、1995年12月24日に陝西省咸陽にて、若い女性を含む囚人を公開射殺して集団処刑した。女性の囚人らの後頭部と心臓を狙い撃ちにした。スカートやジーンズを履いたうら若き女性は後ろ手に縛られて、無表情な人民解放軍兵士と公安警察に銃で頭と心臓を撃ち抜かれて虐殺された。死刑の執行写真では、若い女性の名前は陸金鳳であり、彼女の首に下げられてる札には「故意殺人犯 陸金鳳」、背後にある卒塔婆には、同様に「槍殺 故意殺人犯 陸金鳳」と晒された。中国では、卒塔婆の氏名に赤バツをつけた札を首から下げて晒しものにする風習がある。中国当局の人民解放軍と公安警察は、公衆の面前で女性らの囚人を銃殺で処刑した。取り巻く多くの民衆と公安警察が死刑の光景を見ていた。死刑の判決を受けるのは通常は、麻薬密売や殺人などの重大な犯罪を犯した囚人に課される。中国ではそれ以外でも最も恐ろしい死刑が執行された。その他の男性の囚人は抵抗して、公安警察が走って行き押さえつけても、陸金鳳はその姿をただじっと見守って、表情には、生への希望も死への悲しみもなく、虚無のみであった。刑場に連行される死刑囚の一団が出て来る裁判所前にも大量の見物人が集まって、集団で死刑裁判と処刑が行われた。
一連の銃殺写真は密告者から「博訊新聞」に2004年に提供されたもので、時刻や場所は記載されていない。アメリカ合衆国ノースカロライナ州にある反共新聞である博訊新聞に、2004年12月23日に掲載された。犯罪者の死刑は歴史的には残虐な処刑が世界中にも存在するが、中国の場合は死刑囚を引き回して晒し者にして銃殺という前時代的な処刑が現代に至っても行なわれている。中国では死刑判決が出たら、抗弁をさせなように即刻で死刑を執行する。頭部を吹き飛ばす斬首や頭部を破滅したり切り離すのは、中国では魂を滅ぼす事を意味する。肉体を不完全にする事で、来世で獣に生まれ変わるなどの古来の迷信が由来とされる。その他には移植臓器などが必要な時に合わせて死刑を執行する人間生簀も示唆された。
陸金鳳のうら悲しい悲惨な運命の略歴は下記である。1975年: 山西省運城市土懐郷陸各荘生まれ。1988年: 母も病で死去。継父とおじに家から叩き出される。その時13歳。生きるために路上生活を始めるが犬に咬まれ大怪我をしたところをホテルマネージャーに拾われるが強制的に売春させられる。 1991年: 全国的な売春取締りのガサ入れで捕まり労働改造所に入所。1992年: 釈放され実家に戻される。疫病神が戻ったのを怖がり、継父は陝西省慶陽件西嶺村の貧困障害者“李”に1000元で嫁として売った。李はベッドに寝たきりで母親が介護していたが性格は誠実だった。然し幸せは続かなかった。村の悪党“胡”が陸を気に入り2000元で李から奪っていった。1992年から1993年: 陸は凌辱と虐待を受け続け、逃亡を試みるも毎回捕まり監禁された。 何週間か過ぎ、胡は商売で長期間不在にした隙に胡の従弟である“唐”“関”の二人は陸を姦淫し妊娠させた。唐は自分の子かもしれないと思い、胡が戻ったら手切れ金を払って妻にしようと考えた。1994年末: 陸は男の子を産んだ。1995年旧正月: 胡が戻ったので唐は恐る恐る陸と子供を帰したところ胡は激怒、陸を拷問し誰の子かを吐かせた。その晩唐と関は胡に切り殺され、子供も殺された。陸は怒りと絶望で理性を失い鎌で眠っている胡を殺し放火した。1995年3月: 陸は逮捕され、慶陽県法院は“悲惨な生い立ちではあるが、労働改造所を出て保護観察処分中の身でありながら殺人を犯した。”として死刑判決を下した。陸は不服を申し立て上告しようとしたが却下。1994年12月24日: 咸陽にて銃殺で処刑される。 20歳で死没。
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