イスラム国(ISIS: Islamic State of Iraq and Syria)は、イラク戦争後にイラク北西部のシンジャルを攻略して、ヤズディ教徒を大量虐殺して処刑した。その1年後には、処刑の跡地の砂漠上で膨大なクルド人の白骨化した遺体が散乱していた。
クルディスタン地域政府(KRG)は1992年に設立されて、ISISの脅威を戦うだけでなく、真のクルド人国家の創設を目指した。約1,400年間にわたりクルド人を迫害したアラブ人の駆逐を念願とした。サダム・フセインのイラク政権の激しい弾圧と迫害から、アラブ人によるクルドの併合からの独立を悲願とした。クルド人は、「国家を持たない世界最大の民族」として、イラク・イラン・トルコ・シリアなど中東に約3,000万人が居住している。
2014年6月にイスラム国(ISIS)がイラク中央部を突如として侵略した。ISISは、世界をカリフ制度に戻し、イスラム教徒以外のキリスト教徒やクルド人、シーア派の抹殺を使命とした。6月のISISの攻勢により、クルド人の宗教的少数派であるヤズディ教徒がシンジャルで襲撃された。シンジャルは、イラク北西部の国境地帯にあり、KRGの領域外で無防備であった。ISISが2014年6月には、モスルを陥落させて、ISIS攻撃が狂乱した。
2014年8月1日に、ISISゲリラが、KRGとシンジャルを結ぶ唯一の道から、わずか約10マイルのズマールにあるペシュメルガ軍事組織の前哨基地を攻撃した。8月3日にISISはシンジャルで大量虐殺を行って、少なくとも約5,000人のヤスディ教徒が虐殺された。大混乱してシンジャル山からの避難民はペシュメルガ軍事組織からも逃避した。8月10日には、ISISがKGBの首都アルビルを攻撃した。
イラク国内にてKRGは1992年に創設されて、イラクに迎合してクルド人地域を維持していた。アメリカ軍によるイラク侵攻で、公然としてアメリカ軍に味方して、後方支援した。KGB領内では、連合軍の兵士はイラク戦争中に犠牲者は全くでなかった。2017年9月25日にKRGは、イラクから分離独立する住民投票を強行して約9割が賛同した。直後に、イラク軍が2017年10月16日に油田都市のキルクークを制圧して、KRGは周辺諸国による経済封鎖でクルド人勢力は疲弊した。
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