サンタクルス事件は、1991年11月12日にインドネシア占領下の東ティモールの首都ディリで大虐殺が起きた。インドネシア国軍が、独立を求める市民のデモ行進に対して無差別に発砲して大量の死傷者を出した。死者はサンタクルス墓地に埋葬された。その殺害から2週間後に墓へ花を捧げる儀礼に参列していた群集が独立を求めてデモ化した。インドネシア国軍がデモの群集に向かって発砲した。多くの死傷者はディリ南部のウィラフサダ陸軍病院に運ばれた。インドネシア国軍は証言者を消すために虐殺した。
東ティモールは、インドネシア・バリ島の東方にティモール島東部に位置する。国土は約1万4000平方km、人口は約106.5万人で、ほとんどがキリスト教徒である。1人あたりGDPは368.8ドルと低く、アジアの最貧国である。ポルトガルは1974年、自国の政権の崩壊で、東ティモールの植民地支配を放棄した。東ティモールでは独立に向けて、1975年に東ティモール独立革命戦線が独立を宣言した。直後にティモール島の不安定化に、インドネシアが東ティモールに軍事侵攻した。1976年に27番目の州として併合され、東ティモールではインドネシア政府から独立の活動が途絶えなかった。東西冷戦の終結過程へと突入し、小さな島の独立を巡る闘争が国際社会の注目は少なくなった。1991年に首都ディリのサンタクルス墓地で、若者の葬儀から独立派の抗議集会にインドネシア軍が介入し、多数の住民が殺害されました。国際社会ではインドネシアの人権侵害を強く非難した。流れを一気に加速させたのが、1991年のインドネシアのスハルト政権の崩壊から、東ティモールの自治・独立を容認に転換した、1999年に、東ティモールで独立の住民投票が実施され、住民の約8割が分離・独立を選択した。東ティモールは2002年5月20日に独立を達成して、21世紀最初の独立国家となった。
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